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生存記録

僕にあったことを忘れないための目印……

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GoT 灰色少女1


書きたいとこだけ書いてみる。
言葉足らずなもので、出来事を羅列してるだけになってしまうorz



ほこりっぽい空気が町の一体を覆っている。
陰鬱とした雰囲気が漂っているのは、それだけではないだろう。
ヴィルはフードをひっぱり、深くかぶった。
目線を下げると自然と視界に入るルシフを見ると、いつも通りであるため気にしてないようだ。

ひとまず宿屋を探すため、町を散策することにした。

キョロキョロと周りを興味深げに見回すルシフと、フードをかぶり、身体の大部分をローブで隠しているヴィルの姿は対照的にうつったことだろう。

「もう少しおとなしくできないのか」
「え!?僕うるさかったですか?」
「いや……」

当然彼は”いかにもよそ者”という行動を嗜めたのだが、ルシフには通じなかったようだ。
諦めて散策を続けていると、

「おにーさん、宿探してるの?」

右後ろから耳あたりの良いアルトが聞こえた。
特別驚くそぶりも見せずに二人は声の主をみやる。
立っていたのは、灰色の少女だった。
背は顔立ちから推測する年にしてはやせ気味で、不安定な印象を受ける。
そして目に飛び込んできたのは、肩あたりでざんばらに切られた灰色の髪。
よくみれば、瞳の色も濃い灰色のようだ。

「ああ。知っているなら案内を頼みたい」
「もちろん!ついてきてください」

嬉々とした表情で歩き始める少女に素直についていくことにする。
歩き出して間もなく気づいたのは、3人が見られていることだ。
町へ入ったときはよそ者だからかと思ったが、今はまた違った視線を感じる。
どうやら、灰色の少女が原因のようだ。
灰色とは珍しい。
ヴィルの故郷でも灰色の髪にお目にかかったことはない。
もしかしたら、自分と同じなのかもしれない。
同情なんてしないが、憶測の親近感を覚えた。

「おにーさんの目、カッコイイですね」

おもむろに振り返ったかと思えば、そんなことをのたまった。

「赤い色なんて初めて見ました!私も……ううん、せめて普通の色だったら……」

後半はまるで独り言のようだったが、おそらく彼女の本音で間違いないだろう。

---------

「あのこは未完成なんですよ。」
「未完成?」
「ええ、白にも黒にもなれなかった灰色です。」

もっとも、彼女自身は何もしらないでしょうけどね。
にっこりと答えるルシフ自身は黒檀のような髪と瞳をしている。

「人間、なのか?」
「そうですね。未完成とわかった時点で僕たちのような力は取り上げられてしまいますから、人と変わりありません。」
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