生存記録
僕にあったことを忘れないための目印……
むしゃくしゃ
- 2012/05/15 (Tue) |
- 習作 |
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形態小説ではしばしば「平凡主人公」というものが存在する。
しかし、本当に彼らは「平凡」なのか。
ちょっと要領は悪いが努力家だったり、
笑うと可愛かったり、
美男美女を引き付ける不思議な魅力を持っていたりする。
ちなみに「無自覚美人」は「平凡」とは認めない。
イケメン爆発しろ!
失礼。
平凡の定義について好き勝手申し上げたが、物語上そうでなければ話が盛り上がらない。
しかもそれは、「平凡な人生を送る俺たちにもそんなチャンスがくるんじゃないか」という思いからもくる。
だから「脇役チート」キャラが出てきたんじゃないかと思っている。
俺は残念ながら平凡だ。
テストの点数がいつも平均(アベレージ)ということはなく、得意なものもあれば不得意なものもある。
何か人に自慢できるような特技があるわけでもない。
そんな俺の趣味は、こえ部にこうして「声」を投稿すること。
しかし俺はここにいることで悟ってしまった。
いや、本当は最初からわかっていた。
俺は、「平凡キャラ」どころか「モブキャラ」にすぎないということを。
お題主とサークルで仲良くなった数名の人からスマイルとコメントをいただくのみ。
ランキングなんて夢のまた夢。
人気のお題に投稿してもスマイルがないことで聴き飛ばされる程度の知名度。
何十ものコメント、
何百ものスマイル。
うらやましい、ああうらやましい。
いや、ただスマイルとコメントがあればいいわけではない。
スマイルをもらうに値する「声」を、俺はまだ出せない。
リスナーを聞き惚れさせる声質、
思わずチキンスキンに攻め立てる演技、
編集で見せつける技術力。
たりない、まだたりないんだ。
ここであきらめたら、それこそ「モブキャラ」で終わってしまう。
そんなのは嫌だ。
俺は「イケボ」になり、「主人公」になってみせる。
「今注目の声」に載ってみせる。
だから待ってろ、イケボ共。
ここからは、モブキャラの逆襲劇だ。
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